1日5時間以上!集中力が続くポモドーロテクニック

 

突然ですが、みなさんは「昨日は5時間も勉強したよ~。」と長時間勉強したことを自慢された経験はありませんか?

 

もちろん、「勉強量を時間で表す」ということは間違っていません。

社会人になって仕事をする時に、仕事量を表す時も「工数(仕事量の全体を表わす尺度で、仕事を一人の作業者で遂行するのに要する時間)」という時間の単位で表します。

 

ただ一つ気になるのは、本当に5時間もの間ずっと集中して勉強を続けられたのでしょうか?

長時間よそ見もせず、テキストやノートとにらめっこするなんてできるのでしょうか。

その5時間の中には「ぼー」としてしまったり、飲んだり食べたり、まったく余計な他のことを考える時間が含まれたのではないでしょうか。

5時間もの長時間となると通常はダラダラ勉強してしまう人が殆どです。5時間のうちどのぐらいの間、集中して勉強に取り組むことができたのでしょうか。

 

集中力の持続時間については様々な学説がありますが、一般的に子供は30分程度、大人は平均45分から50分程度、最長でも90分と言われています。

そのような観点から人間の脳はダラダラと長時間作業を続けるより、短時間集中し休憩などをはさみながら、繰り返す作業のほうが向いていると言えます。

そのほうが実質的に集中力を持続することができるのです。

 

前置きが長くなりましたが、今日はこの集中力の持続に特化した方法論、

「ポモドーロテクニック」についてご紹介します。
 


 

ポモドーロテクニック

 
 
「ポモドーロテクニック」についての説明は調べるとたくさんあります。

今回は高校生や受験生向けという観点で少し噛み砕いてお話します。

 

この方法論は集中して仕事をおこなうための時間管理術で主にビジネスの場面でエンジニアなどの集中力が必要とされる人に取り入れられています。

もちろんビジネスだけでなく、勉強にも活用できるのです。

中でも

「勉強を始めても、なんか集中できない・・・。」

「やる気がでなくて、ついついスマホをいじってしまう・・・。」

「なんか、勉強をした!という実感が得られない・・・。」

という人にお薦めですよ。

 

「いや、私はそういうのに頼らなくても長時間集中できるので」

という人には不向きかもしれません。

ただこれからお話することは代表的な時間管理術の一つであり、考え方は役に立つこともありますので読んでみて下さい。

 

ポモドーロテクニックとは!?

 

「ポモドーロ」という名称。発音しにくいですね。

レストランのメニューで見たことはありませんか?

「スパゲッティ・ポモドーロ」

「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」のことです。

時間管理術と「トマト」

なぜこの二つが関係するのか、気になりますよね?

この名称はトマト型のキッチンタイマーに由来します。

「ポモドーロテクニック」は90年代に、イタリア人のフランシスコ・シリロ( Francesco Cirillo)氏によって発案されました。このフランシスコ・シリロ氏が学生時代に愛用していたのがトマト型のキッチンタイマーだといわれています。かなり斬新なネーミングですね。

「ポモドーロテクニック」に必要な道具はただ一つ。時間をはかるためのタイマーです。では具体的な手順を説明します。大きく分けて以下の6つです。

 

【手順】

(1)勉強に取り組むためのTo do リストを作成する

(2)To do リストから取り組むべき1つを決める

(3)タイマーを25分にセットする

(4)その後、タイマーが鳴るまで勉強に集中する

(5)タイマーが鳴ったら勉強をやめ、タイマーを5分にセットし休憩をとる

※(3)~(5)を1ポモドーロ(=合計30分)という単位とする。

4ポモドーロ(=合計120分)になるまで繰り返し、To doを完了すると長めの休憩時間 (15分~30分)をとることが可能となる。

 

To doリストとは、やるべきこと(タスク)を記録したリストです。

勉強で例えるならば

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□英語長文問題集p10~p14

□英単語20個暗記

□数学基礎問題集p23~p27

□現代文読解p5~p8

~省略~

******************************

「英語」や「数学」といった漠然とした書き方ではなく、例のように具体的にわかりやすく、何をすべきかを挙げていきます。

理想は1つにつき、25分程度でこなせる分量がベストですが、慣れないうちはそこまで厳密にする必要はありません。

配分を決める事に気を取られては時間が勿体ないです。

何度か回数を重ねることでコツをつかむことができるでしょう。

 

同じ教科を長時間続けて勉強すると必ず人間の脳には飽きがきます。

英語を2ポモドーロやったら次は数学とこまめに教科をかえましょう。

達成した時には、□にチェックを入れましょう。

斜線を引いて潰していくのもよいです。

終わったという達成感を味わいましょう。

この達成感がクセになることもあります。

25分間の勉強と5分間の休憩。

とてもシンプルだと思いませんか?

難しいことではないのです。

 

「ポモドーロテクニック」のポイント

 
「短時間の集中した勉強と定期的な休憩を繰り返すこと」

 

そうすることでメリハリができ、結果集中力を長時間にわたり保つことが可能となるのです。

人間の脳の特性をうまく活用した方法論です。

 


 
 

ポモドーロテクニックのメリット

 

①モチベーションの向上

To doリストを作成することで勉強した内容を目に見えるかたちで把握することができます。

自分の勉強した実績を情報として把握することで自信を持つことができ、モチベーションの向上に繋がります。

 

②集中力の向上

短い制限時間(25分)を設けることで集中力が向上します。

人間の集中力は時間制限で追い込まれると、圧倒的に向上すると言われています。ゲームで「制限時間、残り1分」と言われると周りの音が耳に入らないほど集中しますよね。

この25分間は必ず集中して勉強すると決めます。

ということはLINEやツイッターなどもこの時間だけは使用しません。

様々な誘惑を絶つきっかけとなるのです。

「ポモドーロテクニック」を仲間に広めておけば

「オレ、ポモドーロ中だったから」

の一言で25分間、LINEの返信がなくても相手をイライラさせることはないでしょう。

5分間の休憩のときに返信すればよいのです。

 

③集中して勉強した実績

集中して勉強した時間を信頼性の高い数値で残すことができます。

ポモドーロテクニックを使って計った時間に間違いはありません。

自信をもって「昨日は5時間も勉強したよ~」といってよいでしょう。

 

④適度な休憩をとることができる

集中して勉強した後の5分間はゲームをするもよし、漫画を読むもよし、水分補給するもよし、思う存分楽しみましょう。

適度な休憩が気分をリフレッシュさせ、次の1ポモドーロに取り組むやる気を生み出します。

4ポモドーロ後の長い休憩ではかなりの達成感を味わうことができるのではないでしょうか。

 

⑤様々なことに応用が可能

ビジネスや勉強だけでなく、メリハリがなく長時間続けてしまうこと、例えば自主トレや家事、読書やゲームその他にも様々なことに応用が可能です。

タイマー一つあればできてしまうというお手軽さも取り組みやすいですよね。

 


 

ポモドーロテクニックを勉強に活用する際の注意点

 

完璧主義の人に多いのですが、「ポモドーロテクニック」を実施することに固執しないでください。

「ポモドーロテクニック」を実施することが目標なのではなく、あくまでも繰り返すという行為で集中力を持続させるということが目標です。

 

To doリストにおいて1タスクが25分で終わらないことも、逆に終わってしまう場合もあります。

それで良いのです。

終わらなければ次の1ポモドーロでやりましょう。

終わってしまったら次のタスクに取り掛かりましょう。

また、その他の用事でどうしても25分間、集中して勉強を続けることができなかったとしても、イライラすることも落ち込む必要もありません。

たとえ集中したのが10分だけでも、それはよしとして、次のポモドーロを開始すればよいのです。

 

極論をいえば、25分でなくてもよいのかもしれません。

自分は15分のほうがしっくりくると思えば自分に合うようにアレンジしてもよいのです。

「ポモドーロテクニック」を何度も繰り返すうちに、自分にあった集中力の高め方を発見するでしょう。

 

ポモドーロテクニックを活用して勉強する際にあると便利なツール

 

それでは最後にタイマーについてお話したいと思います。

トマト型のキッチンタイマーをわざわざ購入することはないですよ。

おうちにあるキッチンタイマーで十分です。

ただし、キッチンタイマーは音を消すことができませんし、その都度25分、5分をセットしないといけません。

自宅以外の環境で勉強するには適さないのです。

現在、スマホアプリの検索で「ポモドーロ」と入力すると、様々な機能を兼ねそろえたポモドーロタイマーアプリが出てきます。

 

「時間管理で生産性を爆上げ!ポモドーロテクニックを実践できるアプリ5選」より3つご紹介します。

【引用元】https://futurizm.jp/articles/109

 

  1. 『Be Focused』(iOS)

    タイマー機能だけでなく、タスクの管理や指定期間中の進捗の振り返りなどが可能。自身の生産性を向上させるデータ抽出機能が豊富。

  2. 『25 -集中時間管理ポモドーロ・テクニック』(iOS)

    青い画面が特徴。シンプルなタイマー機能。カウント中にiPhoneを使用してもカウントが中断されない。

  3. 好きなカラーで楽しめる『Clockwork Tomato』(android)

    多様なカスタマイズ性が特徴で、タイマーの動作の仕方、色、音など、多くのオプションを自由に設定可能

 

共通するのは25分、その後5分のタイマーが予めセットされボタン一つで開始できること。

中にはカスタマイズできるものもあり、ご紹介した以外にもアプリはたくさんあります。

色々試してみて、使いやすいお気に入りのタイマーを見つけるとよいでしょう。

 

長文になりましたがいかがでしたか?

「ポモドーロテクニック」は一つのきっかけにすぎません。

無理にとはいいませんが、集中して勉強に取り組みたいけれど、やり方がわからないという人は、まず1ポモドーロ実行してみて下さい。1ポモドーロ実行して、いけるなと思ったら4ポモドーロ実行しましょう。同じ120分でも「ポモドーロテクニック」を使用した場合とそうでない場合を比較すると何かしら違いを感じるはずです。

もしこの「ポモドーロテクニック」で集中力とはこういうことなのかと実感できたら、勉強の効率もさらにUPすることでしょう。
 
 
AAA代表 諏訪孝明